EIKO(@englisheiko)です。
私はこれまで、
「英語勉強法」について
頭がおかしくなるほど調べてきました。
どうしても英語を話せる
ようになりたかったし
いかにして手っ取り早く、
いかにラクをして達成できるかを考えてました。
だから、最も効率的な勉強法を
調べるところから始めたんです。
結果、調べることに時間を使いすぎて
遠回りをするハメに陥りました。
しかし、あらゆる勉強法を試したおかげで
「何が効率的で、何が非効率なのか」
がわかるようになったので
今ではあの経験もムダではなかったと思います。
それがわかってからは、
TOEIC800点を超えていたにも関わら
”Nice to meet you”
以降は頭が真っ白になっていた過去から
私の英語力は飛躍的に伸びたのです。
ただ、時間がかかって
しまったことは事実なので
これを読んでくださっている皆さんには
過去の私と同じように勉強法を調べすぎ
時間をムダにしてほしくないです。
なので今回は、私がやってみて
非効率だとわかった勉強法の代表格、
「フレーズ丸暗記」
について書きます。
今回の記事は
「一生を通して、英語を
不自由なく使えるようになりたい」
という人にぜひ読んでほしいです。
はじめに言っておくと
フレーズ暗記を全否定する気はありません。
フレーズの勉強は、
・やるべき人
・やるべき段階
・暗記が向いている場面
・効果的なやり方
が存在するということです。
では、早速見ていきましょう。
フレーズとはアクセサリーである
ここで指すフレーズっていうのは
①I’m happy to hear that.
(そう聞いて嬉しいよ)
②Are you serious?
(ほんとに?)
③Couldn’t be better
(最高だよ!)
などのものです。
※記事の最後でもこの例文を使って解説します
会話フレーズでよく取り上げられますよね。
しかし、これらを丸暗記することで
英語力をあげようとするのは
本質ではありません。
フレーズは、
いわば「アクセサリー」です。
なぜなら、これらを知らなくても
会話は成り立つからです。
なくてもいいからです。
アクセサリーというと
何が思い浮かぶでしょうか。
ネックレス、指輪、ピアス、時計・・・・
つまり、持っていれば
おしゃれに、そして
かっこよく見せられるけれど
なくても何の問題もない。
洋服着てないと捕まりますが
アクセサリーがなくても捕まりません。
つまり、「装飾品」なんですよね。
文の構造で言えば、修飾語。
主語と述語があれば
修飾語はなくても文は成立します。
おしゃれ初心者が、
いきなりプラダやエルメスの
時計や帽子を身につけても着こなせませんよね。
なのに、
「これだけでおしゃれに見えますよ」
と、甘い誘惑でフレーズ暗記を勧めてくる
発信者や本がいかに多いことか。
もちろん、利用する人によっては
効果的であることに違いないのですが
ターゲットを初心者の方としているものは
非常に酷だと思います。
フレーズって、初心者であればあるほど、
簡単そうに見えて魅力的に映るので
どうしてもフレーズ本やまとめサイトに
吸い寄せられてしてしまうと思うんですよね。
しかし、これでは
本物の英語力は身につきません。
フレーズで文法は身につかない
フレーズ丸暗記のメリット
としてよく言われるのが、
◎英語の基礎固めができる
→語彙や文法を一緒に覚えられて基礎も身につく
◎即効性がある
→覚えるだけですぐ使える
◎通じるから楽しい
→一文でも伝わるから楽しいし自信が持てる
こんなところだと思います。
いかにも事実っぽい気はするのですが、
・・・・・いや、いや、いや。
フレーズ暗記で語彙力と文法力が身についたら
みんなとっくにペラペラになってるよ!
と言いたくて仕方ないですね。^^;
たしかに、そのフレーズで
使われている語彙は覚えられますが
そこでしか使えないので応用が効きません。
着まわしできない服って、不便ですよね。
なのに、その場限りでしか
着られない服ばかり買ってるようなものです。
母国語を習得しきった大人が
フレーズの丸暗記をしたところで
それだけでは残念ながら
文法は身につかないです。
順番が逆なんですよね。
文法を理解しているから、
フレーズもすんなり入ってくるのです。
たとえば、
How are you?
と会話のはじめに聞かれて、
③Couldn’t be better!
(最高だよ)
と、フレーズ集で覚えたものを
ここぞとばかりに披露できたとします。
しかし、そのあと
I think…(えーっと…)
となってしまったら、
本末転倒じゃないですか?
つまり、
フレーズの勉強をすべきなのは
初心者ではなく、
中級者~上級者なのです。
便利フレーズを覚えて
小手先の技で戦おうとするのではなく
まず基礎を押さえるべきです。
何事も、やっぱり基礎です。
基礎なしに、本質は捉えられません。
本当にごくまれに感覚で
身につけてしまう人もいますが
よほどの天才である自覚がない限り
やめた方がいいです。
再現性がなく、賭けに近いからです。
フレーズ暗記が有効なのは海外旅行
ここまでフレーズ暗記を
かなり否定してきましたが
冒頭にも言ったように、
フレーズ暗記が有効な場面もあります。
その代表が、海外旅行です。
なぜなら、
海外旅行中で英語を使う場面は限られており、
パターンが決まっているからです。
すべて予測できるのです。
・レストラン
・ホテル
・買い物
・お会計
・場所を聞く
など、シーンごとのセリフを
覚えてしまえば、難なくやり過ごせます。
だから、
「海外旅行に行くけど
英語がしゃべれないから不安」
という人にとっては、
フレーズ暗記は超有効だと思います。
しかし、
「海外旅行で出会った人と
ちょっとした会話を楽しみたい!」
と考えている人にとっては、
フレーズ暗記ではやっぱり満たせません。
なぜなら、
「ちょっとした会話」とは
内容を「予測できない」からです。
当たり前ですが、会話って
始める前から予測できる
ものではないですよね。
予測できないことに
自分の言葉で対応できる
これが、
本物の会話力です。
海外旅行のフレーズが有効なのは
全部「予測できる」場面だからだと言いました。
つまり、その場で使うだけで
うまくいく便利アイテムということです。
いつも私のブログを読んでくださる方は
「英語でもっと人生を楽しみたい」
と考えている方が多いので、
海外旅行中の英語の不安を解消したい、
というだけの人は少ないと思います。
では、フレーズはどのようにして
活用していけばいいのでしょうか。
重要なのは型を覚えること
英語には型があります。
だから、結論を言うと
フレーズを丸暗記するのではなく
「型を覚える」
これが重要なんです。
型を覚えると何がいいかというと、
“着まわせる”ようになるんです。
冒頭で挙げた例でやってみます。
①I’m happy to hear that.
(そう聞いて嬉しいよ)
これであれば、
I’m 〇〇 to △△ that.
の型であることを理解します。
すると、
〇〇の部分には形容詞
△△の部分には動詞
とわかりますよね。
この型を使っていろんなことが
言えるようになります。
I’m sorry to hear that.
(そう聞いて残念/気の毒だよ)
I’m surprised to hear that!
(そう聞いてびっくり!)
こように形容詞だけ変えてもOKだし
I’m relieved to know that.
(それを知ってホッとしたよ)
のように、形容詞と動詞も変えられます。
さらには、thatも、
もちろん着まわせるので
I’m happy to help you.
(喜んで手伝うよ)
I’m excited to see him.
(彼に会えるの楽しみ)
のように、どんどん言えることが増やせます。
I’m happy to hear that.
(そう聞いて嬉しいよ)
これだけをただフレーズとして
丸暗記しているだけでは
絶対にできない応用です。
②Are you serious?
(ほんとに?)
これであれば、
Are you 〇〇?
の型であることを理解する。
〇〇は形容詞を入れるだけなので
Are you nervous?
(緊張してる?)
Are you excited?
(楽しみ?)
と着まわせます。
そして、①の例で
もうおわかりかも知れませんが
もちろん Are youも変えられますね。
だから、
Is she serious?
(彼女は本気なの?)
とすることも可能です。
では、
③Couldn’t be better.
(最高だよ!)
これは、どうでしょうか?
これはさすがにできないのでは?
と思ったでしょうか。
・・・いえ、できます。
勘の鋭い方なら
もうわかるかもしれませんね。
Couldn’t be worse.
(最悪だよ!)
にもできますし、
Couldn’t be more.
(最高だよ!)
Couldn’t be happier.
(この上なく幸せ!)
とすることもできます。
このように
フレーズの丸暗記だと、
着まわせなかったものが
型を覚えることによって
表現の幅を一気に広げられるのです。
フレーズは基礎ではなく基礎ありき
フレーズを知ることは、
初心者の時点でやるのではなく
中級者以上になってやっと
本当の意味で身につきます。
フレーズ自体が基礎なのではなく、
英語の基礎があって初めて活かせます。
まずはユニクロの服のように
基礎となるシンプルな土台を
自分の中に徹底的に落とし込む。
その上で、あればもっと
おしゃれに見せられる
アクセサリーを足していく。
丈夫な土台が備われば、
応用はどんどん効かせられます。
プラダでもなんでも着こなせます。
だから、
まずは基礎を押さえてから、
自分好みのアクセサリーを身に着けて
英語でも自己表現していって
ほしいなと思います。
冒頭にお伝えした項目で
最後にまとめます。
順番・段階・やり方を正しく理解して
効果的なフレーズ勉強に
取り組んでみてください。